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岩手大学ダイバーシティ推進室 Xアイコン

ご挨拶

学長挨拶

Message from the President

岩手大学長 小川 智

岩手大学は地域における高等教育機関・中核的学術拠点としてのセントラルドグマを予測不能なVUCA時代を切り拓く強靭でしなやかな人材を育成とし、2021年に2030年を見据えた「岩手大学ビジョン2030」を策定しました。その目指す大学像は『よりよい未来を創造する「地域の知の府」「知識創造の場」として、地域に頼られ、尊敬され、愛される大学』であり、構成員の共考と協創(共に考え、協力して創る)により、学問の絶え間ない進歩と変革に対応できる体制づくりに取り組んでいます。
また本学における地域との連携は、全国の中でも極めて先駆的な取組として位置づけられ、その基盤があったからこそ東日本大震災の復旧・復興に大きく貢献し、国からも地域からも高く評価されてきました。今後も地域貢献を継続するだけでなく、高等教育機関としての任務である教育・研究の両面において、社会のニーズに柔軟にそして即座に対応できる体制を強化し、地域社会や地域企業が抱える課題を解決していきたいと考えています。
岩手大学では2009年に男女共同参画推進宣言(学長宣言)を行い「男女共同参画推進室」を立ち上げました。2013年からは宣言が掲げる行動指針を具体化する個別の取組を定めた「岩手大学男女共同参画行動計画」に基づき、男女共同参画の視点を踏まえた大学運営、ワークライフバランスのための環境整備、さらには次世代を担う学生への男女共同参画に関する教育等、地域との連携のもとに推進しています。この間、文部科学省の女性研究者研究活動支援事業(女性研究者支援モデル育成)、同(拠点型)、ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)を実施し、連携を岩手県から北東北へと拡大してきました。皆様のご理解とご協力のおかげでこれらの活動は国からも地域からも高い評価をいただいています。
この度、先に述べたビジョンの実現には多様性の容認をさらに推し進める必要があり、男女共同参画推進のみならずダイバーシティの推進が必要不可欠であるとの観点から、2022年4月に「男女共同参画推進室」を組織改編し「ダイバーシティ推進室」としました。これまで展開してきた男女共同参画推進を継続・発展させつつ、今後は構成員の多様性をさらに高めるため、若手、女性、外国人の積極的な登用によるダイバーシティ推進に努めます。これまでの歩みを緩めず、今後も多様な人材との交流による持続的な価値の創造に取り組んでいきます。
皆様の一層のご支援とご協力をお願いするとともに、岩手大学の活動にご注目ください。

室長挨拶

Message from the Head of the office

岩手大学副学長 ダイバーシティ推進室長 海妻 径子

岩手大学では、これまでの14年間の男女共同参画推進の蓄積を、さらに深め拡げていくために、2022年度より男女共同参画推進室をダイバーシティ推進室へ改組し、全学的な推進体制も強化再構築していくこととなりました。
新しい推進体制になって以降も、男女共同参画がダイバーシティの根底的要素であり、女性教職員数の増加や意思決定過程への参画率が、大学における男女共同参画の基本的指標であることには変わりありません。ダイバーシティ推進室では引き続き、これらの指標の向上に資する、ワークライフバランス支援や女性研究者の研究力向上支援に取り組みます。さらには、国際的な女性研究者交流の促進や、女性教職員の大学運営力向上支援にも、他部局と連携協力しつつ、取り組んで参ります。
その上で、女性のみならず様々なマイノリティの方々が、その多様性を尊重され、快適に働き学ぶことのできる大学を創るために、新たな取り組みを検討推進して参ります。折しも本学では2022年4月1日より「性の多様性(LGBT/SOGI)に関する対応ガイドライン」を施行致しますが、性別区分や性的指向の多様性への対応もそのひとつです。また、病気や障がいについても、「他人事」ではなく誰もがいつでもそれを抱えうる「自分事」として捉え、働きづらさ・学びづらさの解消を目指して参ります。民族文化や宗教に由来する多様性に対応した、学内の諸規則や衣食住等基礎的環境の整備もおこない、グローバル時代にふさわしい大学への進化を図って参ります。
ダイバーシティ推進は簡単ではありませんが、これほどやりがいがあり、またやる意味のあるしごとも他になかろうと存じます。学内外の皆様のお力をお借りしつつ、全力で取り組む所存です。岩手大学ダイバーシティ推進室を、どうぞよろしくお願い申し上げます。