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誰にでも分かりやすく安心して使用できるトイレサインの改修について
2024/4/8
改修内容
トイレの入り口(壁等)に色を付け、男性用トイレ、女性用トイレ、オールジェンダートイレの区別を分かりやすくしました。
改修対象トイレ
・図書館1階
・人文社会科学部1号館1階(男性用トイレ)
・人文社会科学部2号館2階
・農学部1号館1階
・農学部3号館1階
・理工学部1号館1階
・理工学部1号館2階
改修の経緯と理由
この度の改修は、視覚障害のある人も安心して使いやすいトイレを目指したものです。視覚障害のある人は、形の差異を識別しづらく、トイレサインとして一般的に使用されているピクトグラム(色の違いがないもの)は見分けづらいということがあり、実際にそのような指摘も寄せられました。
第4期中期目標・中期計画に係るアクションプランではLGBTの学生、教職員が違和感なく、また安心してトイレを使用できるように、「車椅子対応トイレ36箇所のうち第4期中期目標期間中に10箇所以上をLGBT対応に変更する」と掲げ、令和4年度中に14か所のトイレについて、トイレサイン(平面、突き出し)の変更やフィッティングボードの設置を行っています。この変更では、男女で色分けのあったトイレサインを、同色(モノトーン)にしています。これを踏まえると、今回の対応は当初の目的に逆行すると感じる方もいるかもしれません。この点に関しては、LGBTの人たちにとっても使いやすさが担保されるよう、TOTOの調査※を参考にしています。トランスジェンダーの人たちを対象に行ったこの調査では、「図記号自体への着色よりも周囲の壁などへの着色の方が抵抗を感じる人が少ない」「他の利用者のことを考慮した場合に、着色に対し許容できるトランスジェンダーは多い」との結果が出ています。さらに、当室からもLGBTの当事者やアライ(LGBTを理解し支援する人)の方々に意見をうかがったうえで、上記の対応をすることとしました。なお、色の選定については、「色のシミュレータ」という色覚に障害がある方の見え方を再現できるアプリを用い、色覚障害がある方にとって識別しやすい色彩を検討した上で、決定しました。
本学に関係する様々な状況の方の、どの方の不都合や不自由も、後回しにすることなく考え、折り合いをつけ、どのようなマイノリティもマジョリティ同様に生き生きと学び働きやすい大学となるための、トイレ改修です。皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
※ トイレ入り口まわりのサインの色に関するアンケート調査(TOTO(株)UD・プレゼンテーション推進部,2020)
https://jp.toto.com/company/press/research/2020_08_04_010752/